【第15章】投資の拠点

住宅は、初日からお風呂が使えなかったほど良い物件ではなかったし事務所も天井も床もボロボロだった。しかし、それでも本当にありがたく感謝した。

雨露しのげる事がどんなに素晴らしい事か身にしみて実感していたからである。

以前の事務所では、自分で掃除などした事などなかったのだが、この事から掃除の習慣がついた。掃除とは感謝の現れであるとも悟ったのである。

さて、住居を借りるのはわかるが、従業員も居ないし、仕事もまだこれからなのになぜ、事務所まで借りたのか・・・・。

答えは明確だ。

以前、ドッグトレーナーの際に、食べる物よりも、先に道具を仕入れたように、会社経営を行うにおいて事務所と言う覚悟の表れが絶対に必要であると思ったからだ。

たまに、事務所は、とりあえず大きくなってからお金をかけずにと言う人もいるが、それは覚悟が足らない表れだと僕は考える。こうした思考を持ってる人で飛躍したパターンを見た事がない。もちろん必要以上のものを見栄で持つと言っているのではない。

そもそも「安く、もしくは、タダでお願いします。」と言う人間とビジネスをして今までの統計的に良い方に行った試しが、たった1回すらないのだ。

1ラブ1円換算で説明すると「僕は、あなたを少ししか愛せないけど、あなたは私を愛してね」と言っているわけで、この思考で自然の摂理が永遠の富を生み出すパターンに乗るはずがない。

なので、僕は、決して値切らないし、お願いする時は、相手の要望よりも高い金額を先に出す。

もちろん、予算というものもあるので、その場合は、今、出せるのはこれだけ、あなたがそれで可能な範囲は、どこまでですか?と聞くパターンもある。しかし、はなっから叩こうというスタイルを出した瞬間、僕は、受注側でも発注側でも、即取引をやめる。

吉本興業の理念に、「生き金を使い、死に金を使うな」と言う言葉がある。本当にその通りなのだが、会社経営の初期はこの「生き金」と「死に金」と「見栄金」の区別がつかない。

あくまで持論だが、僕のパラメーターでは、投資をケチる人間は、生き金を(成長愛を)出し惜しみしてる人間であると判断し、お付き合いしたとしても互いの成長に結びつかないため、始めから組まない事が正解だと感じてしまう。

誤解のないよう付け加えておきたいのだが、金額の大小の話ではない。100円取引で10円を意味もなく値切る人間はお別れのサインだ。(笑)人から何かを奪うと自然の摂理が崩れる。

金額でなく、この思考が以後、全ての問題として必ず現れて来るのだ。
物であれ、人であれ、自分であれ、正統投資ができない人は、距離を置くようにしている。

話が逸れてしまったが、そんな投資をした事務所に観賞植物を大量に置いた。もちろん、僕1人しか居ないので、その観葉植物に名前をつけて、話しかけていた。(ちょっと怖い笑)

まずは、ロゴマークにホームページに名刺にパンフが必要だ。早速、制作しようと考えていた最中の出来事だった。

トントン!「すいません!」

僕は、ドアを開けた。「はい!?」

そこには、見知らぬ3人の男。
制服は着ていないものの、即座に雰囲気からその連中の業種がわかった、警察である。

警察A「今井さんですよね?」

今井「はい」

警察A「詐欺の疑いで被害届が出ています。ちょっとお時間ありますか?」

今井「はい??ええ?僕がですか??」

一難去ってまた一難である。

第16章に続く・・・。

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再スタートした事務所

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